Saturday, April 30, 2005

野球の世界

阪神タイガースと読売ジャイアンツの対決試合があった。 

7回2死満塁、対するピッチャーは今絶好調、阪神の藤川。 

フルカウントで巨人軍の清原選手は当然直球で勝負に来る事を予想。ところがフォークボールで見事三振。 

その時の清原選手のコメント曰く、「ちゃうやろ! 10対2で、2死満塁で、カウント2-3からフォークやで!!」と怒り心頭、バットを地面にたたきつけたとのこと。

野球には野球の世界があって、野球道と言うのか、暗黙のルールというか、紳士協定なのか、そんな物が存在するらしい。 

清原選手が500本塁打を達成。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Friday, April 29, 2005

中日を見習おう

「ギャ〜」と言う書斎からのボクの声に家内は吃驚して、「どうしたの?」と覗きに来た。

原因は、阪神タイガースが8対9で中日に負けたことにある。
それも尋常な負け方でないから「ギャ〜」と言う声になった。
魔の8回まで8対1で阪神が勝っていたのだ。 楽勝の勝負ありですよ、普通は。
ところが8回表に4点、9回表に4点入れられて、ハイそれまでよ。 
1点差で敗れ、9回裏には1点も入れられずに悔し〜い涙。

勝負の世界は最後までわからない。
と言う事はビジネスでも、人間関係でも、学校の試験でも、最後にドンデン返しがあるということだ。 最後まで諦めずに人生送ることが肝心だね。

成功、不成功は案外こういうところにあると言う事は歴史を見れば歴然。
あともう10センチ掘っていれば、金鉱を探り当てたのに。
あともう1フィート掘っていれば、石油が出たのに。
あともう一回出向けば、注文が取れたのに。
あともう一回試験を受けてれば、希望する所に合格出来たのに。
あともう一回謝れば、赦して貰えたのに。
あともう一回求婚すれば、ウンと言ってもらえたのに。

あともう一回実行するかしないかで、人生大きく変わる!!

中日を見習おう、悔しいけど。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Thursday, April 28, 2005

岡山のラーメン屋

岡山の親戚の家に一晩厄介になった。クリスチャンブックストアーをやっている。 

そのブックストアーから歩いていける距離に美味いラーメン屋がある。 2年前にも行ったので今回も行ってきた。 狭い店で15席しかない。 それもギュウギュウ詰めにしてだ。 

勿論相席で見知らぬ人と一緒に一つテーブルを囲んで、ツルツル音を立てながら食べるのも一興か。

私が座った席にはすでに3人が座っていて、そこの一席しか空いていなかったので当然相席となった。 

客は次から次へと入ってくる。 

するとおばちゃんウエイトレスがやってきて、「もうお済みですか」と言いながらすでにまだ汁がたっぷり残っているどんぶりに手をかけている。 「えぇ、・・・、はい、・・・」と言いながら席を立つ。

気の弱い人は絶対に最後の汁を吸ってしまうまで丼から手を離してはならない。

「まだです!」と言いたいのに、仕方なく終わりにしなくてはならないほど、半強制的に席を立たなければならなかったのは、恐らく心残りであったろうと他人事ながら気の毒でならない。

それにしてもよく流行っている店だった。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Wednesday, April 27, 2005

Excuse me

近頃Excuse meの言えない日本人が多いように感じる。

マニュアルに書かれ教え込まれた商売用の挨拶は何処に行ってもやっている。

コンビニや、レストラン、ラーメン屋からすし屋、果ては近頃、市役所や郵便局でもちゃんと挨拶してくれる。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」。

ちゃんとマニュアルで教え込まれているのだ。

ところがどうだ、個人生活になるとチョットしたことも言えないのだ!!

狭いホンヤやスーパーでうしろをすり抜ける時、一言「ちょっとごめんなさい」とは絶対無い。 身体がぶつかっても、 かごとかごがぶつかっても、返ってにらまれる。

ひとこと、「ありがとう」「ごめんなさい」「失礼」と言うことばが出るとお互い気持良いではないか。な?!


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Tuesday, April 26, 2005

Made in 「ウサ村」

旅先の朝のニュースでアメリカが中国に猛烈に抗議していた。

大統領報道官が中国製のブランド製品のシャツをMade in USAとして売っているのを抗議していたものだ。その報道官は並み居る記者達の前でシャツを破いて抗議して見せた。

昔、日本でもやはり日本製の物をMade in USAとして売っていたことがあるとか。

その時の中国側の釈明が振るっている。 これはU.S.A.ではなくUSAすなわち「ウサ村」で作った物ですと言うのだ。(いかにも...である。)

マンガのような嘘のような本当の話。

それにしてもあの報道官の抗議は迫力があった。

安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Monday, April 25, 2005

旅行中の朝食

新大阪駅で朝食を食べた。 旅行中の朝食は出来る限り和食と決めている。

駅の構内にあるレストランに入った。 和食のメニューは一つだけ。 簡単で良い。

早速オーダーしたところ、べとべとのご飯と生焼けじゃないかと思われる焼き鮭、お椀の底にべっとり味噌が残っている味噌汁。周りを見渡すと誰一人和食を食べている人がいない。 

皆さんコーヒーとジュース、分厚くて上手そうなトースト。

サテはみんな知ってたな。

さすが食べ切れず大分残して店を出る。 暫くブラブラしていると、朝粥食べさせる店があったので、直ぐに飛びこんだ。 朝食の梯子と決め込んだのだ。

これは美味かったが量が少ない。 サンドイッチを買い込んで列車に飛び乗る。

これじゃーとてもじゃないが痩せないね。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Sunday, April 24, 2005

妖怪

米子駅で乗り換えに30分ほど時間があった。

米子は「ねずみ男」の駅らしい。 列車は一両編成のワンマンカーJR列車、車両の外側と内側一杯に「鬼太郎」と「妖怪」の絵が書いてある。 「鬼太郎」列車乗車記念に写真を一枚どうぞ、の看板が駅の構内にある。
 
日本には沖縄から北海道まで81もの妖怪がいるらしい。 何処そこの県にはどういう妖怪がいる、と看板に書いてある。 この列車妖怪が運転するんじゃ何処へ連れて行かれるかたまったもんじゃない。
 
今のうちに行き先替えようかと思ったが、すでに友人が宿を取ってくれているから仕方ない、気持悪いが乗る。 ところがこの列車のドアー自動式ではない。 自分でボタンを押して開けるのだ。 

列車が駅に入ってきても田舎者のボクはドアーがあくまでじっとドアーの前で開くのを待つのだ。 そういえば2年位前にそんな列車に乗った記憶があるナ。 

仙台でやはりチョット時間があったから松島まで行った時のことを思い出した、その時の列車と同じだ。
終点まで30分、駅の数が15、全て無人駅。 

のんびりした所よ。 いいねぇ〜。

ワクワクするねぇ。 こういう時間が一年に一度くらいあっても良い。 いのちの洗濯だ。でも妖怪と一諸じゃねぇ〜。「何かようかい?」って今にも声をかけられそうだ。

でも乗客は皆さん妖怪の仲間らしく、涼しい顔して乗っていた。 


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Saturday, April 23, 2005

干物

旅に出ると良くやるのだが、 今回もやってみた。

魚の干物などを売っている店の前で、天日干しの干物がずらっーと干してあり、店先では七輪に炭火を起こして、「さぁー、寄ってらっしゃい。 美味しい新鮮な干物だよ。 この干物あぶらがのっていて美味しいよ」とやっている。

覗いてみて美味しそうなのを、3つ4つ選びそこで焼いてもらう。 勿論一匹じゃ売ってくれないので、籠ごと買う。 残りは土産用にして持ち帰る。

店先でジュージューと焼いてもらう。 お茶は店のをいただく。 出来れば予めコンビニがあればそこでおにぎりを買って、一緒に食べるが、今回はコンビニがなかったので、めかぶ茶を店でいただいて、小カレイ、アジ、イカ、いわしを焼いて貰って食べた。

やはり白米と一緒に食べる方が美味い。 

これをレストランで食べると倍以上の値段がつく。 買って帰るだけだと鮮度が落ちる。チョット格好は悪いが、店先で食べるのが安くて一番美味しい。

ぜひ今度試してみてください。 お茶は出してくれるから、おにぎりだけね、何も入ってないプレーンのおにぎりを忘れないで!!

干物も自然に天日で干したものだと美味いが、機械で大量に干した物は味が少し違うので、気をつけたほうがよろしい。 念のため。

安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Friday, April 22, 2005

水がない!! 

断水の話ではない。 

チョット時間が出来たので田舎に行って久しぶりに都会の喧騒から逃れる事を試みた。 大阪から岡山に、山陰線に乗り換え米子へ、そこからさらに乗り換えて境港へ行った。そこからさらにタクシーで25分の所に美保関というところまで来た。

島根だと思ったら橋を渡って鳥取という事らしい。 山に登ると4週類の桜が咲いており、ナント港の風景の素晴らしい事。 日本海が目の前に広がり、右手に境港がその左に大山(だいせん)が見える。 大小の船が行き来している。 前日ドイツから観光船が入ってきたそうな。

鶯の声を聞くのも久しぶりだ。 桜に鶯、ナントのどかなことよ、としばしウットリ。喉が渇いた。コンビニに行ってボトルの水を買おう。
 
小さな漁港ゆえ、直ぐにコンビニが探せると思ったら大間違い、なんとコンビニがここにはないのだ!!水がない!! あちこち聞いて廻った。 「水売ってるとこありませんか」「ないね〜」あー、こんな田舎に来たのだ。 初めて実感が沸いてきた。

何処に行っても、都会の感覚を持ち歩いているのだ、ボクは。

とにかく2日間、何もせずにボケ−ッとして来た。 

聖書がよく読めたのは幸いだった。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Thursday, April 21, 2005

イレズミ牧師と銭湯

大阪のある教会に奉仕させていただいた。

牧師はもと自由業の方、もっと平たく言えば「ヤクザ稼業」で、背中には100万円もした凄く立派なイレズミがある。1年がかりで彫ったそうだ。普通より深く彫ったので、色が何年経っても褪せて来ない。

一緒に銭湯に行った。近頃の町の銭湯は数こそ減っているが、色々と趣向が凝らしてある。サウナにもスティームとドライのものがある。ビリビリと電気の来る風呂あり、薬湯風呂、打たれ湯、バブル風呂、露天風呂、水風呂、とまぁサービス満点だ。それで300円は安い。

驚いた事に、大体は刺青のある人は銭湯には入れないことになっているし、温泉や娯楽センターなどではその様な張り紙がしてある。しかし彼は堂々と入ったのだ。で聞いてみた。 確かに温泉や娯楽センターでは入れないが、町の銭湯では大丈夫とのこと。

お陰で何年ぶりだろうか銭湯に入り、身体もすっきり、疲れも取れて気持が良い。時差ぼけもすっかり癒され、ゆっくりと眠る事が出来た。

何よりも物騒なイレズミした牧師と一緒に入れたのが嬉しい。

安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Saturday, April 16, 2005

野球シーズン到来

いよいよ日本も野球シーズン到来だ。楽しみが一つ増える。

ボクは小学生の頃からの阪神ファンだ。ファンといってもトラキチではない。ただ惰性で来ている事もあって、途中何度か他球団に乗り換えようとしたが、どうしても変わる事が出来ない。野村監督に期待したが上手く行かなかった。星野監督になって優勝してしまった。

岡田監督になって2年目だが、今年は調子が良さそうだ。始まったばかりだがトップを走っている。巨人は最下位だ。これには溜飲が下がる。巨人だけは応援したくない。選手には罪がないのだろうが、あの金満体質の球団トップはどうにかならないかと思うほど馬鹿揃いだ。

選手も選手だよ、金を出すからって、ホイホイと巨人に行くか?!

一人ぐらい尻をまくって契約を蹴るような職人気質のある奴はいないのかね。

ボクのセ・リーグ理想的順位は阪神、広島、横浜、ヤクルト、中日、巨人。

誰か<六甲おろし>の歌を教えて!!


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Wednesday, April 13, 2005

粘り勝ち(その1)

下の息子がハリウッドにある有名なレストランで働く事になった。俳優を含めた芸能人がよく来る店で、ウェイターをやるとチップの実入りが相当良いらしい。

忙しい店で其々の担当が専門分業になっている。

造る人料理人(Cook)、オーダーを仕分けするエクスペダイター(Expediter)、オーダーをテーブルまで運ぶフッドランナー(Food Runner)、オーダーを取るウェイター・ウェイトレス(Waiter/Waitress),水を注いだりテーブルを片付けたりするバスボーイ(Bus Boy)と5段階になっている。こういうレストランはごく稀だ。普通小さな店だと料理人とウェイターだけだ。

随分と張り切ってその店で働き始めたが、最初の約束と違いフッドラナーをやらされた。まあ最初だから辛抱したが、後から入ってきた明らかに彼より経験の少ない金髪女性がウェイトレスとして5人ほど採用された。彼は頭に来て、自分はウェイターとして雇われたのにどうしてなれないのか。このままの状態が続くのは私には納得が行かないと再三再四抗議した。

それでも3ヶ月経って状態が変わらないので2週間の通告を出し止める事を決意、他の店で働くこともすでに決めた。最後の夜、マネジャーが来て「残って欲しい、止めないでくれ。一月の間にウェイターにするから」との約束を取り付け、彼は残ることにした。

その報告をしに昨夜来た。粘りがちだ。ただの粘りではない、彼は認められるほど一生懸命フッドラナーの仕事をこなした。マネジャーだけではない、他の人も皆認めてくれていると自慢げに言っていた。与えられた仕事に忠実に全力を尽くして仕えると次のチャンスが待っている。周りが認める。

彼はその事を報告している間中、得意になっていたのか、鼻がぴくぴく動いていた。

安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Sunday, April 10, 2005

アメリカ版「オレオレ詐欺」

アメリカ版「オレオレ詐欺」というのか「振り込め詐欺」にも少しで引っかかるところであった。

ある日、銀行から来たメールが届き、48時間以内にATM番号の確認をしないとあなたのキャッシュカードは凍結されます、と言う通告を受けた。

名前、メールアドレス、ATMカード番号、暗証番号などを確認せよとの欄があり、記入最中、待てよひょっとするとひょっとするかも、と思い、翌日銀行へ行った。でも窓口では分からないから、本店に電話するようにとのこと。電話した。案の定、そんなもの銀行からは出しておりませんとの返事だ。

なけなしの金を持って行かれたらこちとら生活に響いてくる。大した金しか銀行にはないので、被害届を出すのも恥ずかしいが、それでも被害は被害だ。用心に越した事はない。

これって日本の真似をしたのだろうか。

でも実に上手く出来ていた。あれじゃー、引っかかる人も出て来るだろうな。

世知辛い世の中になったものだ。人様の物に手をつけちゃーいけないよ。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Saturday, April 09, 2005

負けてたまるか!!

この家に引っ越してきた時に、3本の苗木をいただいた。レモンとオレンジとアプリコットだ。レモンの木は犬に根こそぎ掘り返されてとうとう駄目になってしまった。

オレンジはしっかりと育ち時には実をなる。アプリコットが一番育っている。

去年は実が一つもならなかったが(ならない年があるらしい)、実に甘い美味いのがなる。

ところが4年前に一度食べたきりである。実がなると鳥が直ぐについばみに来る。真中辺りは塀の近くなのでリスにやられる。下のほうはナントうちの犬が食べる。

何時も見計らって行くのだが、時期が早すぎるか、時すでに遅しかである。

今年こそはと毎日見回っている。自然界の競争の激しさを身に感じている。

奴らに負けてたまるか!!

安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Friday, April 08, 2005

何をするにも

年に2度、日本に伝道旅行に行く。日本全国どこにでも行く。スケジュールは家にも教会にも残して行く。私が何処にいるのか直ぐに分かるようになっているが、何をしているのかは細かい所まで知らないはずだ。

果たして私の行動は透明だろうか。もしかしたら温泉にでも行っているのではないか、どこかで美味しいものでも食べているのではないか、と勘ぐれば勘ぐる事が出来る。

招待されてご馳走になる事があるが、そうそうあるものではない。大体はスケジュールに追われ、次から次へと場所を変わって行かねばならない。時には駅で立ち食いそばをかきこみ、駅弁を汽車の中で食べると言うのはザラだ。

寝る場所は毎日変わる事さえある。日替わり弁当ならぬ、日替わりベッドだ。

何をしてもこれは神様から私に与えられたミッションだと喜んで受け止めている。

でも、いつも旅での行状は誰に見られても良いようにガラス張りの透明でなければならないと思っている。旅をしていると寂しくなる時があるの、これが怖いのだ。

「食べるにも飲むにも」、何をするにも神の栄光を現すものでなければならないと、肝に銘じている。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Thursday, April 07, 2005

良心

人間には必ず誰しも“良心”が与えられている。時には“正しい良心”“正しくない良心”として。

アメリカ・インディアンの言い伝えに、「良心と言うのは心の中にある先の尖った三角定規のようなものだ。何かの拍子でそれが廻ると、チクチクと痛み出す。ところが何度も廻っている間に先が丸くなって痛みを感じなくなる」まことに的確な表現だ。大いに身に覚えがある。

“正しい良心”の基準は何処にあるのかというと、それは聖書だ。

人間の作ったものなど当てにならない。なぜなら人間の都合の良いように、良心の基準を上げ下げする事が出来るからだ。

人間は自己義認(自分を正当化する)するために、良心の基準をいとも簡単に下げる事をやってのける。こんなもの良心と言えるか!!


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Wednesday, April 06, 2005

透明人生を生きる

仮面をつけて生きるのはしんどい。透明人生を生きると言うのはなんと難しい事か。

ある建築家が、「外からは絶対中の見えない家を設計しましょう」と言ったら、「いや、誰でも外から家の中が見える家を建ててくれたら、その2倍払おう」と言った人がいるとか。

何処かの県知事さんが自分の執務室をガラス張りにして、ガラス張り行政をうたった事がある。ご立派だと思う。なかなか政治の世界ではガラス張り、透明政治は出来ない。

人間どこかを隠し、本音が言えない事ってあるものだ。それだけならまだ良いが、自分の恥や、醜さ、間違いを隠すために、自己義認(自分を正当化する)をして行く人生を大体の人は歩んでいるものだ。透明な生き方は一体出来るだろうかと、悩む牧師である。

安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Tuesday, April 05, 2005

用心用心

私は株をやった事がないが、一度だけ結果的に株券を持った事がある。

商売をしているある人が、どうしてもキャッシュが必要と言う事で都合をつけさせていただいたことがある。その代わりにその額相当の、ある優良会社(と思われていた)の株券をいただいた。

6年近くそのまま放っておいて忘れていた。

ある時どうしても私も切羽詰ってキャッシュが必要だったので、換金する事にした。

なんと5倍になっていた。

随分と儲けさせていただいた。

「夢よもう一度」を願って全財産をなくした人も知っている。

株はギャンブルだとずっと自分に言い聞かせて来たので、自分ではやらないし、ギャンブルも好きでない。しかし甘い汁を知ってしまうと、これほど恐ろしいものはない。

もっと大事なものに賭けるものがあるだろうに、と思うが誘惑にはなかなか太刀打ち出来ないのが人間だ。

用心用心。

安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Monday, April 04, 2005

生産的人生

今の住居に5年前に移ってきた。移る前の家は、こう言っては何だが、チョットした家だった。300坪(12000sq/ft)の敷地、部屋数も4ベッドルームにゲストルーム、プール、閑静な住宅街で、収入も今の4倍はあった。

しかし今のほうがずっと豊かで快適だ。

前の家に比べれば狭いし、収入もグーンと減ったが、ゆっくり余裕のある生活が出来る。

これは牧師になる前と、牧師になった後の生活だ。

人生終わりが大切だとつくづく思わされる。金があって退職しても意味のある生涯が送れるとは限らない。ハッキリした目的と生かされている意義が明確だと、実にさわやかな人生を送れる。

若者は今からその事を見ながら生きて欲しいと思うし、壮年者は退職後の事を自分の趣味だけに目をやらないで、なにか意義あることを今から計画して欲しい。

意義あるということは、有形無形の生産的人生であるということだ。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Sunday, April 03, 2005

息子よ、早く出てゆけ!!

去年の2月頃だろうか、下の息子が暫くの間、家に住まわせてくれと来た。金がないらしく、アパート代が払えなくなったのだ。音楽方面に進みたいらしく、昼間は大概寝ており、夜になるとモソモソと起き出して来て曲を作る作業をやりだす。初めは3ヶ月という約束だったのが、1年経ってしまった。とうとう家賃を只にするわけには行かないので、部屋代くらい払いなさい、ただ飯も食っているのだから、と通告を出した。何しろ若い男は部屋を散らかし、臭いがくさい。ボクとしては早く出て行って欲しいのだ。しかし家内はボクと違い、一日でも長く息子にいてもらいたいらしい。

しかしやっと決心したらしく、月末には出るからと3週間前に宣言、今日やっと引越しをしてくれた。

驚いた事にその手際の良さ、アレヨアレヨと言う間に、沢山の機械やデスクまで一人できれいに片付け、その上バキュームまでかけてくれ、部屋の空気も入れ替え、直ぐにでも誰でも泊まれる状態にして出て行った。イヤー、お見事!!

なかなかやるじゃねーか、息子も。成長したものだと、頼もしくさえ思った。

これからは家賃も払って生活しなければならない。頑張れ息子!!


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Saturday, April 02, 2005

試行錯誤

時間があると、時々窯元に行く事がある。焼き物は好きだ、でもあまりにも高価すぎて手が出ない。気に入った安い湯飲みか、小皿を買う程度だが、それも楽しみである。

ある時ホテルでテレビを見ていたとき、まだその当時ご存命であられた人間国宝の浜田庄司氏が出ておられた。柄杓で釉薬(ゆうやく)を救い上げ、サッサッと大皿に振りかけて模様を入れられた。その間わずか10秒程度だ。それでその大皿がなんと150万円もする。

たったの10秒だ!!

しかし、その後の一言に重みがあった。「これは60年プラス10秒です」。

なんと含蓄のある言葉かと、ひとしきり感心してしまった。

積み重ねてきた歴史の重みには、大きな価値があるということだ。

血の滲むような汗と涙と苦労があったに違いない。試行錯誤を重ね、思い悩み抜かれた末の10秒だったのだ。

心してボクも人生に少しは重みをつけて行きたいものだ。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。

Friday, April 01, 2005

形あるものは壊れる

高価な大皿を2度割られてしまった。益子焼の皿で高名な方の作であった。

一度目は今から17年前だ。息子二人(当時14歳と10歳)が喧嘩をし、兄貴が弟を追いかけ廻し、挙句の果てにテーブルをひっくり返し、その上に飾ってあった大皿がテーブルの下敷きになって大皿の縁を見事に割ってしまった。息子をこっぴどく叱りつけ、強力接着剤で細かな所も元通りに復元するまできれいに張り合わさせた。あまり器用とも思われない手で一つ一つの欠片を拾って、時間をかけてとにかく見られるように仕上げた。

それから17年間、2度の引越しがあったが、今の家でも飾っていた。

週に2度預かる8歳の兄と5歳になる妹が喧嘩をし、またまた割られてしまった。

腹が立ったが、怒っても仕方ない、もう諦めよう。惜しい皿だが、形あるものは壊れる。自然の法則だ、と今回でその大皿は捨てる決心をしたが、20数年持っていた皿で愛着がひとしおだ、割れたまままだ置いてある。もうひと月になる。

安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

過去の「牧師の独り言」を読む

サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。