Friday, January 09, 2009

土地のうまいもん

オオハクチョウが都内に飛来した、と言うニュースを見ました。
普通北海道あたりに来るが、東京に来るなど滅多にないそうです。
写真を撮る人、じっと眺める人、日本人には風流な心情があっていいですね。
花鳥風月、屏風にしたり、掛け軸にしたり、はたまた眼(まなこ)の奥底に
しっかりと焼き付ける。
俳句などには必ず季節にちなんだものを入れる決まりになっているくらい、
四季折々の替わりが人々の生活に密着している。
ボクは年に2度日本に行くが、桜や紅葉をじっくり見たことがない。
アヤメも見たことがない。春の花もゆっくりと一度は見たいものだ。

その代わりと言っては何ですが、訪れる地方に行く前にその地の特産物、と
いっても食べ物ですが、何があるのかを調べてゆくことにしている。
食べられる食べられないは別問題で、とにかく調べることにしている。
チャンスがあれば食べるし、なければ唾を飲み込んで通り過ぎるのみ。
毎日毎日忙しいスケジュールをこなす日が続くわけですが、食べてやろう
と言う意気込みだけでも元気を貰えるので、ボクって安上がりな人間です。
時には食べに連れて行って下さる方がおられます。
その方はその土地の人ですから、何がその時期美味しいか、どこの店が
一番美味しいか、良くご存知なはずなので、そんな時は期待感一杯で胸が
ワクワク膨らんで、食べる前からお腹までもが膨らむので困ってしまい
ますが、それは、それは、それは幸福の絶頂感を味わうひと時なのです。
あ~、おいしかった、と疲れもすっかり吹っ飛んでしまいます。

日本はその土地土地に名物と言うか、歴史を踏んでここまでやってきたと言
う自慢の食べものがあります。
たとえば、食材でも土地によって食べ方が違うと、こうまで変わるものかと
驚くばかりです。

家内の里は日本海に面した小さな町で、蟹やイカ、甘エビ、その地方でしか
取れない地魚が捕れてそりゃうまい所なのです。だから当然そのことを期待
しましたよ。
一番最初にご両親にご挨拶に行ったときの事、お昼ご飯を出してくださった
のですが、それがなんと! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
てんやもんのトンカツでした。

アメリカから来たというだけで、大変気を使ってくださったのだと思う。
ご両親の気配りを感謝して、有難く押しいただいて、いただきました。
しかし、トンカツがあんなに印象的だったとは!
あれから40年、今でも忘れられないのですから。

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