Wednesday, April 30, 2008

タイイン

やっぱり4階の83歳のSさんもベイビーと同じ日に,同じ時間に退院
なさった。
朝の11時頃に病院に行って、ベイビーを先ず退院させて、それから
午後にSさんをたずねようと思っていたところだったのだが、彼の退院には
間に合わなかった。

ベイビーは母の胎から生まれ初めてこの世に出てきたが、Sさんは83年の
長い生涯を閉じられ、この世から天の御国へと召されて行った。
平安で安らかな天への凱旋だったと娘さんから電話があった。

「私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。
主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。」ヨブ記1:21
正にこの言葉の通り、厳粛な一日であった。

シャバに出る

新生児退院す。

何処の病院でも同じか知らないが、この病院では赤ん坊が生まれたらすぐに
足にアラーム(警報機)の機器をつける。
部屋から赤ん坊が出たら、すぐに部屋の警報機が鳴り出す。天井には探知
機がある。
エレベーターの前に来ると、エレベーターは即座に止まり、ビュンビュン、
ジャンジャンと警報機が鳴り出し、気がおかしくなるくらいの音らしい。
赤ちゃんが正式な手続きをしないで運び出されると、そうなるらしい。
これは何処の病院でも新生児が無断で持ち出された過去の苦い経験からの
知恵に違いない。

花瓶に入れた花を持ってエレベーターに乗ったら、見知らぬご婦人が、
「アラッ、綺麗なお花ね」と言ったので、「ええ、赤ん坊が生まれたのです」
と言うと、「それはおめでとう」「いや、ボクの子じゃありません、ボクは
そんなに若くありませんから」「・・・・・・・」と笑みを返して寄こした。
なんと言ったらよいのか、相手も困ったのだろう。
若作りではあるがよく見れば確かに若くはなさそうだ。ジーパンにピンクの
シャツじゃ、年も誤魔化されるだろう。
それに白髪もあるし。
明日はボクの70の誕生日。確かに若くはない!!

新しい命の誕生は尊厳に満ちて、誰にも嬉しいものでもある。
お母さんも元気で何より。
赤ん坊にとって初めて吸うシャバの空気はどんなだったのだろう。

Tuesday, April 29, 2008

人生の縮図、三人三様

近くの病院にはほぼ毎日行く。
昨日はナント1階、3階、4階に身近な人が入院していた。
83歳の随分衰弱されている人、昨日入院と同時に赤ん坊が生まれた人。
この人は5月の半ばの予定だったのが、昨日生まれてしまった。
しかし未熟児ではなく、全くの普通サイズ。
そしてもう一人は子宮筋腫で、3日前に摘出手術した人。彼女は昨日の午後
に退院した。
赤ん坊とお母さんは明日の退院。4階のSさんはいつだろう。
三人三様だ。
まるで人生の縮図を同じ病院で、それも一日で経験するとは。
厳粛な思いがする。

ドライバーライセンス

今日の運転免許証、書き換えテスト「ギリギリ」でパス。
18問中3つまで間違いが認められ、ぎりぎり15問の正解。
それでもパスはパス。オメデトウ。

そういえば44年前、初めてDMVに行ったとき、とにかく行って免許証下さい
と言ったら呉れるよと言われ、今から考えたら、全くの出鱈目なのに
アメリカ来たてのおのぼりさんは本気にして行ったものだ。
呉れる訳ないのに、アメリカは違うのだと思うところがあって、貰えれば儲
けもの位の軽い気持ちもあった。
案の定、そこでいきなりテストと来たもんだ。
英語も良く分からないのに、質問の意味もサッパリ分からず、正解の方が少
ない解答用紙を差し出したものだ。
2回目ではぎりぎりセーフでパス。
ところが実地試験では2回も落っこちて3回目でやっとパス。

それから何度か試験を取っているが、満点など取ったことない。
この44年間、違反チケットは数知れず、事故は2度。
それも2回とも相手からぶっつけられたもの。

アメリカでは80歳以上になっても運転している人が沢山いる。
ボクも頑張って、まだまだ試験に挑戦しなきゃ。
いつか満点取ってやるぞ~。

Friday, April 25, 2008

慌て得

近頃、しょっちゅう病院に行く。
83歳になる方を訪問して欲しいと言われた。
頑固そうな爺さんで(Sさん)、気難しそうであった。
一日目は挨拶だけして、それでも短くお祈りして帰った。
そうこうしているうちにだんだんと心を打解けてくださって、色々な事を話
してくださるようになった。

ある日娘さんから泣きながら電話がかかってきた。
ドキッとして、良く聞き取れないので、最悪の事態が起こったかと急いで
病院に駆けつけた。
Sさんはベッドに苦しげに横たわっておられ、娘さんの姿が見えない。
チョット慌てた。
何しろ、今まで10回以上は訪問しているが、一度も福音を語っていない。
今日しかない!!
そこで初めて福音を語った。一気に喋った。
途中で娘さんが入ってこられた。
「お父さんは、イエス様を信じられましたよ。」と言ったら、良かった、
よかった、と言って泣いて喜んでおられた。
今洗礼を授けてもよろしいか? と娘さんに尋ね、承諾を得た。
Sさんにも言ったら、首を縦に振られた。
何も用意をしてこなかったので、紙コップに水を入れて、病床洗礼式を
執り行わせていただいた。 
ハレルヤ!!

翌日行くと、3人の娘さんたちが来ておられた。
翌々日には、義妹の方も来ておられた。
今晩親戚の方もみなさん来られると言うことだった。
皆さん揃われるのだったら、何も慌てて洗礼式をしないでも、皆さんが
揃った所で、洗礼式をすればよかったと、一寸慌てすぎた事を反省した。
ボクはてっきり、彼には時間がないのだと思ったからだ。

洗礼式から4日経っているが、だいぶ弱っておられた。
あの日は慌ててしまったが、やはりすぐに洗礼式をしてよかったと思う。
「慌て損」と言うのがあるが、時には慌てることも良いものだ。

ある頼みごと

ある年配のご婦人が教会に来られた。以前一度来られた人で顔は覚えていた。
2,3度来られた後、チョットお願いがあると言われ、何でしょうかとお尋ね
すると、実は自分は一人で住んでいるので、何かあった場合に、リビング・
トラストを作成することにした。そのためにコサイナーが要るというので
ボクにしてくれないかと仰る。弁護士からもそういわれていると。
良いですよ、と返事を申し上げた。
弁護士さんからは、婦人はもうお年だから、出来るだけ彼女より若い方を
というので、ボクに白羽の矢を立てたというわけ。

で、若いって仰るけど、私はそんなに若くはありませんよと、言いますと、
いえいえ私より若ければよろしいのですと言われるので、念のため、彼女
には不躾であったが、お年を聞いた所、余りハッキリとおっしゃらない。
これは大切なことなので、御隠しになるようなことではないと思います、
御幾つですかと聞きますと、60過ぎてますと恥ずかしそうに仰る。
ボクだって過ぎてますよ、と言いますと、私より若いでしょうと言われた
ので、もう一度、御幾つですか、とお尋ねしました。チョットしつこかった
かもしれないが、これは向こうさんの都合なので、聞かねばならない。
彼女はしぶしぶ、「○○才です」と白状なさった。
ところが聞いてビックリ、ボクより4歳も若いではないか。
でボクはやおらボクは○○才ですというとびっくりなさり、「まぁ、御若く
見える!!」驚いておられた。

あれから2ヶ月経つが、それっきりお姿を御見受けしてない。
「???」

Wednesday, April 16, 2008

お下がりを着る

3月には3回、4月はゼロ。ボクのブログはサッパリ活動しない。
書くのが面倒くさくなる時もある。かったるい気分が続いた。
多分もうブログを読んでくださる人はいないと思うが、また書き始めた。

先日、我が恩師が日本から来られた。
83歳で最近また本を出された。「魂の神学」と言う題である。
まだ読んでいないが、「魂の働き」について述べられていると著者は言って
おれらる。
長年培った信仰の経験を基にして書かれたものと思われる。
神を愛しておられる魂のあふれ出た人格者であられる。

この先生から沢山のお下がりをいただいている。
先生は海軍兵学校を出ておられるので、なかなかのお洒落だ。
また驚くべきことにサイズがぴったりと合う。
肩幅、袖の長さ、背丈、腰周りもほぼ同じ。
お洒落な背広はなかなか着こなせないでいる。
今回はTシャツも頂いた。何と色々な色のTシャツを着ておられたものだ。

この年になってお下がりもないが、差し出す方も貰う方も余り抵抗感無しで
ごく自然に年上の者から年下の者へと渡っている。
いつも偉大な先輩を身に付けているようで、緊張感がないでもないが、それ
がまた程ほどの緊張感になって良いのかも知れない。

「あなたがたは、主イエス・キリストを着なさい。」ローマ13:14