形あるものは壊れる
高価な大皿を2度割られてしまった。益子焼の皿で高名な方の作であった。
一度目は今から17年前だ。息子二人(当時14歳と10歳)が喧嘩をし、兄貴が弟を追いかけ廻し、挙句の果てにテーブルをひっくり返し、その上に飾ってあった大皿がテーブルの下敷きになって大皿の縁を見事に割ってしまった。息子をこっぴどく叱りつけ、強力接着剤で細かな所も元通りに復元するまできれいに張り合わさせた。あまり器用とも思われない手で一つ一つの欠片を拾って、時間をかけてとにかく見られるように仕上げた。
それから17年間、2度の引越しがあったが、今の家でも飾っていた。
週に2度預かる8歳の兄と5歳になる妹が喧嘩をし、またまた割られてしまった。
腹が立ったが、怒っても仕方ない、もう諦めよう。惜しい皿だが、形あるものは壊れる。自然の法則だ、と今回でその大皿は捨てる決心をしたが、20数年持っていた皿で愛着がひとしおだ、割れたまままだ置いてある。もうひと月になる。
安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)
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