Wednesday, March 05, 2008

折り詰めぶら下げて

昨日病院にある人を見舞いに行った。朝早くにバイパス4本の大きな手術。
まだICU(集中治療室)に入っておられ御目覚めではない。
ナースに明日また来るからと言うと「花と食べ物とは持ってこないように」
と注意を受けた。

ボクが20年前に大きな手術を受けてやはりICUに入っていた時、ある友人
が見舞いに来た。意識朦朧としていた状態だったので、口も聞けずにいた。
口や鼻からは何本もの管がぶら下がっている。
ところが目をうっすらと開けてみると、ナント彼は寿司の折り詰めを持って
いたではないか。
どういう積もりでICUに見舞いに寿司を持ってきたのか、いまだによく分か
らないが、今でもその事をからかっている。

その時の寿司はまだ食わせてもらってない。

Tuesday, March 04, 2008

公平な報道を望む

先回スデロット市に飛来してきたガザ地区からのカッサム・ロケット弾に
ついて少し書いた。

そのロケット弾が毎日イスラエルのスデロッド市やアシュケロンに50発程
飛来し、多くの犠牲者が出ているそうな。毎日50発ですぞ。うっかり外出も
出来ずに、避難所(防空壕のような)で暮している市民もいるとか。
そのことはニュースとして先ず報道されていない。
その報復としてイスラエルはロケット発射地点を空爆したとのこと。
一般のパレスチナ市民にも多くの犠牲者が出た。しかし日本のニュースでは
パレスチナ側からの報道しかしていない。そのことに怒りを覚えている人達
が大勢いる。
どうもいつも一方的にイスラエルだけが非難をされているようだ。

ブログで政治的な事を書くのは不適切だと思われるし、余り書きたくもない
が、イスラエルからニュースがいつも私のところに来るので、あまり偏った
見方は本当の所を知らない我々がすべきでないと思ったので、今日は特別
赦していただきたい。まだまだ一杯イスラエル側からのニュースはあるが、
この辺で止めときましょう。

Saturday, March 01, 2008

ゴネ得?

先日、オーガニックの商品を売っているマーケットに行った。
家内がカボチャの種を買った。これを煎って食べると美味しい。
ところが帰り際に、領収書を見ながら盛んに首をかしげている。
「どうしたんだ」と聞くと、「どうもこれ計算間違ってる」と仰る。
そのまま帰ったが、面倒臭がり屋のボクとしては、これ位は良いじゃないか
と半ば以上諦めムード。
ところが翌日になっても「これ絶対違う」と主張なさるので、とうとう
くだんのマーケットまで行く羽目になった。
「ほんまにちがうんやな」と念を押すと、チョット最初の意気込みが消え、
「違うと思う・・けど・・・」と相成った。
「じゃ、袋もって外で待っているから、中に入って値段を調べてきなさい」
と言うことになり、暫く外のベンチで腰掛けて待っていると、ニコニコしな
がらも、「違ってた!!」と凱旋将軍のようなキリッとした顔立ちで意気揚々。

「すみませ~ん、これ値段が違っていますので、もう一度レジ打ち直して
もらえますかぁ~」と恐る恐るたずねる。
ボクは、ええ格好しいなので、こんなことは大の苦手。
すると恐れを吹き飛ばしてくれるような、愛想の良い返事で、早速全額返却
してくれた。それでもう一度、「ではこの分、買い直します」というと、
「ノー、ノー、うちで間違ったのだから、払わなくてもよろしい」
「エッ!? でもこれ買うのですから」ともう一度念を押す。
「いえいえ、これは我々のポリシーですから」といってお金を受取ってくれ
ない。

「得をした」なんてケチな料簡を吹き飛ばしてくれるほど、気分を爽快に
させてくれた一幕であった。
何だか帰りはとても気分がよかった。

「隣のクレーマー」と言う本を読んだが、世の中には相当無理難題を押し
付ける客がいるようだ。いわゆる「ゴネ得」という奴だが、今回のように
お互いが気持ちよく分かり合え解決できるのが、小さいながらも平和への
第一歩かなと思った。

丁度、その夜、ガザから打ち込まれたカッサム・ロケット弾でイスラエルの
男性が死亡したと言うニュースを読んだ。
早くパレスチナとイスラエルの和平交渉が成立すればよいのにと祈るばかり
だ。