Tuesday, February 28, 2006

金メダリストはそれなりの人物

トリノオリンピックで唯一のメダリスト、荒川静香さんの帰国インタビューは
やはり爽やかさを感じた。

「多くの人たちのご支持やご声援があってこそだと思います。すごく感謝して
おります。両親をはじめ、本当に身近で支えてくれている人たちの存在に、
本当に心から感謝しています。これからオリンピックを目指して夢と希望を
持って今、競技に取り組んでいる子どもたちの希望や励みになったらいいなと
思っております。この金メダルは、私の人生において最高のものだと思いますし、
この金メダルのように輝き続けられるように、今後もますます努力をもって
精進してまいりたいと思っていますので、今後もよろしくお願いします。」

謙遜で明るい口調だ。あまり気負ったところが見えない。しっかりとした大人
という感じ。
希望と将来を見ている瞳がすでに輝いている。目標のある人生は美しい。

なにより、「頑張ります」という言葉がないのが、人をホッさせる。

まさかの時の友

昨夜、夜中の12時頃、娘が突然、友人の入っている病院に行って来ると
言い出し、スリーピングバッグをもって雨の中を飛び出していった。
何事が起こったのかと聞きただすと、babyが生まれると言うのだ。
家族も行っているからと言うのだが、お前は家族じゃないじゃないか、
と言うと、「家族と同じよ。親戚もみんな来てるのよ。」
何だか臨終の床に行くみたいだな、と思ったが口には出さなかった。
当たり前だけど・・・。

でも何だかほのぼのとして嬉しかったね。
中学高校と同じで、大学は違ってもずっと家族の様にして付き合っている。

生涯に良き友を持つ事は財産だ。

Sunday, February 26, 2006

犬の察知力

何とも強烈な犬の察知力。
毎週木曜日に、とある家でバイブルの学びをしている。
うちのJJ(3歳犬、メス)を連れてゆく。
その家には柴犬のハンサムボーイがいるからだ。
一寸お年を召しているが、ナカナカのしゃれ者。だからどちらの犬様も
この日の逢瀬を心待ちにしている様子だ。

ボクが例のごとくラストミニッツのあたふたと準備のときから、
JJはソワソワしている。
あまり構ってやらないとワンワンと吠えまくり、ドアーをガリガリ。
チャーンと知っているのだ、ボーイフレンドに逢えるのを。

ボクの青春時代を一寸思い出した。そう、あの胸騒ぎとトキメキ。
遠~いむかしのことだけど、何だか甘酸っぱい思い。

こんな気持ちでバイブルの勉強に身が入るかしら。

Saturday, February 25, 2006

コードシェアリング

昨日空港に見送りに行った。
成田からL.AにはAという航空会社で来たので、帰りもテッキリ同じ
航空会社のはずと思って行ったが、カウンターで「これは違う航空会社で
U航空会社にお乗りください」といわれ、そこからまた荷物を持って
歩いて10分掛かるU航空に行って無事時間にも間に合い、チェックイン
出来た。

近頃は共同運航(コード・シェアリング)というのがあって、他航空同士が
客を分け合っている。
マイレージもそれぞれに付けてくれ、一つの航空会社が就航していない
路線も、他航空で行け、マイレージも加算される。

客にはとても良い事だが、航空会社にはそれぞれ苦しいところもあるに
違いない。苦肉の策でこうなったのだろう。

アメリカの航空会社はこの数年でどれだけ破産宣告をして、無くなって
行っただろうか。
加えて、ガソリンの高騰でますます運営が苦しくなってきている。
30年前と運賃は殆ど変っていない。こんなへんてこな現象は航空業界
だけだ。

ますます競争が激化してくる時代で、生き残りは「死闘」でもある。
フェアーな競争は良いが、騙し騙されて首をくくった人も沢山いる。

平和な時代はまだまだ遠い? 
それとも心のうちに平和と平安をもっているか。
あなたはどうでしょう。

イエスは言われる、
「わたしは平安をあなた方に残して行く。私の平安をあなた方に与える。
 私が与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。
 あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。」ヨハネ14章27節

Friday, February 24, 2006

メダルから解放されて

遂に日本にも金メダルが!!

今回はずいぶんと日本オリンピック代表選手の皆さん苦しんでいたようだ。
メダル、メダルと騒がれ、メダルを取らなきゃ人でないような重圧感が
あったのじゃないかと想像する。
皆から「がんばれ!! 頑張れ!!」と体が硬くなるほど言われ通し。
何時でもどこでも、どんな状況の時にも「頑張れ!!」が頻繁に出てくる。
言ってる本人は気がつかないのだろうが、聞かされる者には重い言葉だ

荒川静香選手の前には誰もメダルを取っていなかったのが、返って、
気分を楽にしたのではないだろうか。
メダルから解放されたとき、メダルを獲得できるということじゃないか。

他人と競うのが嫌いで「試合で何番になりたいと考えたこともない。順位の
つかないアイスショーで滑りたい」というのが荒川選手の思いとか。

自由にのびのびとリンクを滑る彼女の方が余程美しいだろうな。
そんな彼女を見てみたい。

Thursday, February 23, 2006

車酔い

2泊3日のコンフェレンス参加も終わり、日曜の夕食後、皆さんより一足
早くに帰る。コンフェレンスは3泊4日と続く。
帰りはメリーランドやバルチモアに帰る人と一緒にバンに乗る。
何しろ山の中。街灯一つない山道をワシントンから来ている青年が運転。
案の定、道を3度も間違える。ぐねぐねと回る道はどうもいけない。
だんだんと気分が悪くなり、すでに酸っぱいものが胃から食道を通って、
のどの辺りにまでこみ上げてくる。「もうだめだ、ウップ。」
「車止めてくれ~~ッ」と叫びそうになるもぐっと我慢。
帽子を口に当てて、もう出るならいつでも出ろ、と開き直る。

真っ青な顔になるつつも、何とか空港まで無事たどり着いた。
主よ、感謝します。

これからは良く調べて、山道をどれくらい走らなければならないか、
事前調査が必要だ。

Wednesday, February 22, 2006

パッション

何だか弱気になっていた初日も、清冽な朝靄たち込める自然に向き合うと、
気分も落ち着いてくる。

色々な国のバックグラウンドをもったアジアの人々を見るのは爽快。
中国系、韓国系、日系、シンガポール、インド、マレージア、フィリッピン、
タイ、と様々な人種がアメリカ全国から来ている。
若い彼らが、短期、長期にわたってカザフスタン、ルーマニア、タイ、など
様々な国に遣わされて行く。使命を帯びて立ち上がる姿は何とも美しい。

あの情熱は若さも、壮年層、老年層も変りはない。
心は燃やされる。

久しぶりに若者たちの中で、心燃やされるものをいただく。
やはり来させてもらってよかった。

パッションは自分のためのものではない。
人と神のために使われることこそ意義がある。

Tuesday, February 21, 2006

熱気、ムンムン

最初の夜は一同、大ホールに集まる。
アレッ? 頭の白いのはいない!? 絶句状態。

なんと、若いのばかりで、ムンムンしている。
歌も若者向きのばかり、英語ばかり、知らない歌ばかり、、
しかも知らない人ばかり・・・。
何とも場違いのところにきてしまった。

帰りたい!!!

Monday, February 20, 2006

あっ、人のを食べた

先週金曜からサンフランシスコに行く。
Loma Marというコンフェレンスサイトで
Asian American Navigatorsのコンフェレンスに出席のためだ。

1時間遅れで空港に着き、とにかく先に夕食をということで、タイ・
レストランに案内された。
タイ料理は全く分からず、芸のない話だが、チャーハン(焼き飯)を
オーダー。しばらくすると、7人のオーダーが少しづつ出て来た。
私のチャーハンが出てきたのだが、何を勘違いしたのか、
「ハハーン、来た来た」と言って一番私から遠い人がそれを
受け取り、みんなもどうだ、とシェアーし始めた。
『アレッ? ボクのじゃないのかなぁ』と思いつつも、もしかしたら、
後から来るのかもしれない、待ってみようと、しばし待った。
やはり最後まで来なかった。
そこで皆さんやっと気がついたが、時すでに遅し。
バツの悪い顔をし、「ごめん、あなたの食べちゃった」

大皿には半分も残っていなかった。

こんな時って、余計それが美味しく思えるのだ。
相手はアメリカ人だし、怒るに怒れず、空腹を抱えつつ、
明日の朝まで待たねばならない。

わびしい夜になりそうだ。

Friday, February 17, 2006

両親vs娘のケース

両親対娘が争っていたケースがあった。

娘が両親に対してrestrain order(娘にある距離以内近づ
いてはいけない)を請求しているものだった。

例え死ぬような病になっても、事故で命が危ぶまれる時でさえも、
両親には一切来て欲しくないと言ったものだった。
判決が下されて、お母さんはおいおいと泣き崩れ、息子に抱きかかえられ
部屋を出てゆく。
娘はボーイフレンドらしき男性に、にこやかに近づき、愛撫を受ける。
まるで戦いに勝ち誇った顔だ。 
ボクも人の親、見ていて何とも複雑な気持ち。

皆さん!! 結婚したらすぐに裁判所に行って、半日見学に行くといい。
争いの事情はそれなりにあるかもしれないが、半分くらいは避けられる
かも・・・。

夫婦の争い

民事裁判のケースでも厄介そうに見えるのが、どうも財産分与らしい。
夫と妻であった人がお金のことで争っている。ナカナカ決着がつかない。
この場合必ず、両者にはベテランの弁護士がついていて、どうやったら
自分のクライアントの利益になり、果ては自分の利益になるかを争う。
財産分与の中で、弁護士費用のことまでが裁判長の口から出てくる。

元夫婦はどちらも険しい顔つき。少しでも取ろう、取られまいと、
攻防戦を展開している。儲かるのは弁護士ばかりなのに・・・。
仲良く夫婦が話し合いできないのだろうか。
どうもお互い顔を見るのさえ避けている様子。

愛し愛されて結婚した愛は、もう冷え切ってしまったんだろうなぁ。
何とも切ない。

頭の回転天下一品

裁判所に行ってきた。
午前中3時間半、ただじっと座って見ていただけだったが,そこには
人生の縮図があった。刑事裁判ではないので陪審員はいない。

次から次へと裁判長はケースをこなして行く。
1ケースで短いのになると5分、長いので15分位か。
結論が出ない場合はもう一度両者が外に行って、話し合い、また戻って
くると言うことも何度もやる。とにかく猛烈なスピードだ。
午前中だけでも20件はやっただろうか。

やはり裁判官になるくらいの人は頭が良い。回転の速さ天下一品だ。
感心して帰って来た。

Thursday, February 16, 2006

何とも切ない

1週間に限られた時間だけ父子の対面。

お父さんはある時、お母さんに暴力を振るった。口でののしったりした。
警官が来てお父さんの調書が取られ、記録に載ってしまった。とうとう
裁判所からrestrain order(100ヤード以上母親に近づいたらいけない
という裁判所からの命令)が出て、父親は家を出なければならなくなり、
子供とも一週間に数時間のvisitationがあるだけだ。
子供に金銭的なサポートもしなければならない。

ちょっとしたイライラなどからつい手をあげてしまう。その報いは大きい。

公園で子供たちと遊んでいる時、お父さんは何を思い考えているのだろう。
自分の犯した過ちにいまさら後悔しても元に戻らない寂しさに、
心のポッカリと大きな穴が開いてしまったに違いない。

そばで見ていても何ともやるせない。

つかの間の逢瀬

公園で父親と男の子4人が楽しそうに遊んでいる。
お父さんは公園に行く前に子供のために、ソフトドリンクや菓子類を
買ってくる。
バスケットをやったり、キャッチボールをしたり、一番下の2歳未満の
子とは滑り台で一緒にすべる。片時もお父さんは、自分で本を読んだり、
芝生やベンチに座って子供の遊ぶのを見ない、一緒に遊ぶ。
実に平和な家族の絆がここにある。
帰り際に子供たちはボクの車に乗り、お父さんは自分の車に乗って
つかの間の会う瀬に別れを告げる。
お父さんは子供一人一人に頬ずりをし、キスをし、涙を流して子供を見送る。

1週間に特定の場所で限られた時間だけ父子の対面である。

Wednesday, February 15, 2006

凄まじき教育

我々は小学校で九九の掛け算を習った。しかしインドの上流社会の
子供たちは99x99 まで覚える。凄まじい教育制度だ。
一方では小学校すら行けず、子供達がカッパライや物乞い、
工事現場で働きながら 家計を助けている。

食べることにすら困窮している多くの犠牲を強いられて、幾ら株高が
30%も伸びたから といって、世界に自慢できるものじゃないと思うが、
いかがなもんだろう。
そんなところに目を向けるのであれば、底辺の生活者にももっと目を向けて
ほしいと 感じた。

聖書に
「急いで得た富は減る。少しずつ蓄える者はそれを増すことが出来る」とある。

じっくりと公平に民衆の幸福のため(一部の者だけでなく)に為政者は
働いて欲しいし、 外国資金に支えられるのでなく、国民の力で、国力が高揚される
ように頑張って欲しい ものだ。 
素晴らしい文化を持った国インド、
何かしらまだ神秘的な雰囲気のある国、
ガンジーのスピリットがまだある国、インドなのだから・・・。

格差はあっていい?

インド株が過去最高になったと報じられた。
近頃インドと中国が世界的経済発展の注目を浴びている。
外国資金に支えられて、自動車、金融、IT産業、エネルギーといった分野
に凄まじいほどの活力が漲っているというのだ。
かってカースト制度で苦しめらてきた民衆一般にも均衡の機会が与えられ
てきたのだろうか。

少なくとも私が一昨年見たあのインドからは想像もつかないことだ。
電気も台所も便所さえもない家(?)に住んでいる人が、ごまんといる。
路上生活者が何百万といるかと思えば、カルカッタでランチに立ち寄った
ホテルは5つ星の超豪華なホテルだった。そこには一般の人はとても
気おくれがして入れない。

この格差は、今騒がれている国とは、比較にならない。

Tuesday, February 14, 2006

失敗を学ぶ

「失敗は人生の教師だ。」 むかし中学の先生から教わったと記憶している。
失敗や間違いがそれを教師としてゆく時、人生を有意義なものへと変えてゆくというもの。 
或いは他人の失敗(間違い)からも学ぶことをも意味していることば。

しかし、見つかりさえしなければ何をやっても良いと言う風潮が今の世の中、横行して
いるように思うのだが、どうだろう。
企業や個人でさえもが、利便性、合理性、利益追求のみに憂き身をやつし、法を犯して
までそれをやる愚かさが、最後には自分自身の破滅へと追いやられるケースがあとを絶たない。その様な影響力のある人が、「人生を豊かにする方法」といった本まで書かれると聞いた。

聖書に「物惜しみしない人は富み、人を潤す者は自分も潤される」とある。

人に利益を得ていただくように、人の得になるように、人に利益を還元してゆくと、
不思議に自分も知らぬ間に豊かになると言う事を教えている。
自分の事ばかり考え利己的になると、かえって持っている物まで失うと言うのだ。

言うは易しで、なかなかんねぇ~。実行、じっこう。

毒味係り

2月14

バレンタイン・デーに毒味とはこれいかに。

よく遊びに来る3歳の男の子がいる。物凄く用心深い。ボクの作ったフルーツジュースを勧めたのだが、チラッと見ただけで手を出そうとしない。
お母さんいわく、「一寸でも違ったものを出されると、お母さんさき食べてと、毒味をさせられるのよ」            
そういえばお父さんもそんなタイプだ。

Friday, February 03, 2006

ビジネスと聖書 (02/03/2006)

伝道師のようなビジネスでよい成績を上げた人は一人の例外もなく、仕事と会社に、そして会社の掲げる目標に「全身全霊を傾けるほどの情熱」を見せています。

この「全身全霊を傾けるほどの情熱」の形容詞として、「伝道師のような(Evangelical)」と言う言葉が良く使われています。

この「伝道師」の資質は、ある意味で、人物としての魅力とは全く関係がないものである。自分の目指す理想やアイデアに、心血を注ぐ情熱から生まれるものではないかと思う。

あるビジネスマンは周りから強く慕われるような魅力的な人物でなくても、職場の改革や会社の活性化に精魂を傾けて止まない心をもっていたり、時にビジネスの創業を担っている指導者は、戦略的マインドよりも、伝道師のような指導力が、何十倍と必要とされたりするものである。もちろん創業時代に特にそれが必要とされても、企業の基盤が出来上がり、創業者が退いたあと、この伝道者の資質は、それほど重要でなくなるかもしれない。

だが遅かれ早かれ、ビジネスは何らかの壁にぶつかるものである。その時点で、立て直しの為に、伝道師の資質を持った指導者が再び必要となるものだ。

この熱血と言う表現がぴったりくる様な人物が、いかなる時にも必要とされることは、ビジネス社会には当然である。多くのビジネスマンの失敗は、優柔不断や、中途半端でことに臨む結果ではないだろうか。全身全霊を傾けることは、いかなるビジネスにおいても当然であり、その必要性は火を見るよりも明らかである。

ここまで書いてきて、私の知人の幾人かのビジネスマンの顔が目に浮かんでくる。彼ら、彼女らこそ、伝道者のような燃えさかる炎のような情熱で、ビジネスに打ち込んでいる。

それにしても、今日の多くのキリスト教界において、この燃えさかる炎のような情熱で主イエス様のため、教会のため、全身全霊を傾ける人が幾人いるであろうか。 

中野雄一郎

「私が来たのは地に火を投げ込むためです。だから、その火が燃えていたらと、どんなに願っていることでしょう」(ルカ12:49)