Saturday, March 01, 2008

ゴネ得?

先日、オーガニックの商品を売っているマーケットに行った。
家内がカボチャの種を買った。これを煎って食べると美味しい。
ところが帰り際に、領収書を見ながら盛んに首をかしげている。
「どうしたんだ」と聞くと、「どうもこれ計算間違ってる」と仰る。
そのまま帰ったが、面倒臭がり屋のボクとしては、これ位は良いじゃないか
と半ば以上諦めムード。
ところが翌日になっても「これ絶対違う」と主張なさるので、とうとう
くだんのマーケットまで行く羽目になった。
「ほんまにちがうんやな」と念を押すと、チョット最初の意気込みが消え、
「違うと思う・・けど・・・」と相成った。
「じゃ、袋もって外で待っているから、中に入って値段を調べてきなさい」
と言うことになり、暫く外のベンチで腰掛けて待っていると、ニコニコしな
がらも、「違ってた!!」と凱旋将軍のようなキリッとした顔立ちで意気揚々。

「すみませ~ん、これ値段が違っていますので、もう一度レジ打ち直して
もらえますかぁ~」と恐る恐るたずねる。
ボクは、ええ格好しいなので、こんなことは大の苦手。
すると恐れを吹き飛ばしてくれるような、愛想の良い返事で、早速全額返却
してくれた。それでもう一度、「ではこの分、買い直します」というと、
「ノー、ノー、うちで間違ったのだから、払わなくてもよろしい」
「エッ!? でもこれ買うのですから」ともう一度念を押す。
「いえいえ、これは我々のポリシーですから」といってお金を受取ってくれ
ない。

「得をした」なんてケチな料簡を吹き飛ばしてくれるほど、気分を爽快に
させてくれた一幕であった。
何だか帰りはとても気分がよかった。

「隣のクレーマー」と言う本を読んだが、世の中には相当無理難題を押し
付ける客がいるようだ。いわゆる「ゴネ得」という奴だが、今回のように
お互いが気持ちよく分かり合え解決できるのが、小さいながらも平和への
第一歩かなと思った。

丁度、その夜、ガザから打ち込まれたカッサム・ロケット弾でイスラエルの
男性が死亡したと言うニュースを読んだ。
早くパレスチナとイスラエルの和平交渉が成立すればよいのにと祈るばかり
だ。

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