Thursday, April 26, 2007

こころなきオークション

悲しいニュースを読んだ。
阪神タイガースの赤星選手が寄贈した車椅子がヤフーのインターネット
オークションに掛けられていたそうな。20万円から始められたオークション、
売られることなく、途中で引っ込められたそうだが、なんとも悲しく、侘し
い気持ちだ。
彼はシーズン中、盗塁数に応じて車椅子を病院や施設に寄贈する事に
なっていて、今まで204台分が体の不自由な人々に届けられた。
その車椅子が何の目的で誰がやったのか分からないが、人の気持ち、弱者
に対する配慮の気持ちのひとかけらもない、善意に対する反逆行為が公の
場で堂々と行われた。
何だか今の日本を象徴しているような気分だ。一寸言い過ぎたら御免なさい。

そういえば、お年寄りからお金を騙し取ったり、聾唖者や身障者からお金を
巻き上げたりする事件がはびこっている。
自分さえ良ければ、相手がどうなろうが、どんな相手であろうが、と言う
自己中心的なエゴのかたまりのような人間が、近頃多すぎやしないか。

イエス・キリストは「これらの最も小さな者にしたのは、すなわち、
私にしたのである。」といわれた。
小さな者とは、弱者や困っている人、病人、牢獄に入っている人達のこと。
慰めと助けを必要としている人達に、あなたはどれ程のことをしていますか、
私たちに問われている。
ましてや、そのような人達を食いものにするなど、到底人間として赦される
べきことではない。

「私にしたのである」と言う言葉は、神様ご自身にした行為であると言うの
です。弱者に私たちが関わる時、神とも関わっていると言うのです。
マザーテレサは「私は毎日キリストに二度お会いします。それは修道院の
ミサの時と、カルカッタの路上での瀕死の病人と会う時です」

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