Friday, November 24, 2006

ひめゆりの塔

まだ幼かった頃、日本が世界大戦で調子が良かった頃に撮影された映画を
観て、血が踊ったのを覚えている。ボクも大きくなったら軍人になる、大将に
なる、とあの当時の男の子たちの夢であった。
ところが戦後に見た映画は悲惨なもので、「きけ、わだつみの声」なんていう
映画は観ていられなかった。ほんの数年の間にこれほど世界が変わるとは。

“ひめゆりの塔”(Himeyuri Peace Memorial)は悲しい物語だ。
まだうら若い学校の生徒たちが戦場に駆り出され、男は銃をもって戦い、
女子は銃後の戦いに駆り出された。学徒隊を編成して女学生達、沖縄師範
学校女子部、沖縄県立第一高等女学校の生徒222人と教師18人が那覇市
南風原の沖縄陸軍病院に配属された。
睡眠時間も殆どない状態で、負傷兵の看護、死体埋葬に明け暮れた。

陸軍病院に配属された教師・学徒240人中、136人と在地部隊その他で90
人が亡くなった。

わずかな生き残りの方達の生の証言が「ひめゆり平和祈念資料館」で聞け
る。
何の疑念も抱かせずに、むしろ積極的に戦場に向かわせたあの時代の教育
の恐ろしさを忘れてはならない。

「主を恐れることは 知識のはじめである」
箴言1章7節

戦時中、イギリスの将軍と日本陸軍の大将が膝詰め談判をした時、
イギリスの将軍は、「我々は神以外恐れない!!」と言った。
日本軍の大将は、「我々は神をも恐れない!!」と言った。
なんと言う違いだろうか。

神を恐れない傲慢で不遜な態度は人を滅ぼす。
世の親たちは、自分の子供達にどんな教育をするか。
国の存亡は親の教育に掛かっている、と言ったら言い過ぎか。

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