Sunday, July 16, 2006

怒り

近頃スポーツ界で“怒り”が猛爆している。
W杯ではジダンがマテラッツイに家族の事で暴言を吐かれたとかで、怒り
頭突きを食らわした。
日本の相撲界ではロシア出身の関取露鵬が千代大海と睨み合い、審判部
に注意され、頭に血が上り、風呂場のガラス戸を壊し、果ては記者を殴った。

私達の周りにも大なり小なり“怒り”が多発している。
真夏の暑さの性ではありまいに、どうしてこんなにも“怒り”が多いのだ
ろうか。
それも義憤ならまだしも、破壊的破滅的なものが多い。

子供の怒りの多いのが気になる。社会的に問題視されているが、元来子供
は素直で明るく、彼らの心は白いものなのだ。
その白い心に大人たちが寄ってたかって好き勝ってなものを書く。
問題にされるのは父親であ り、母親であるのではないか。
大人が子供を教育したり、訓練したり出来ないでいる事に問題があるのでは
ないか。

「愛と言う名の支配」と言う本があるそうだ。読んでいない。
子供のためと言いながら、実は親の子供に対する要求が度を過ぎている様
に見えるが、どうだろう。
親の虚栄のために勉強、受験、習い事ばかりを押し付け、心の糧を与えない
で、良い子になれと期待する。愛とは名ばかりで、親のエゴが露骨に出ている。

子供は切れているのだ。切れた子供が大人になって、子をしっかりと育てら
れない親となる。悪循環である。

   「父たる者よ。子供をおこらせないで、主の薫陶と訓戒とによって、
    彼らを育てなさい。」 (聖書)

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