Friday, April 21, 2006

「こだわり」をすてる

久しぶりに胸がときめくような、ピンク色の少し小さめの封筒に入った日本
からの郵便を受け取った。
勿論女性特有のセンス溢れるもので、すぐに若い女性からだとわかった。
送り主が高校生のとき、3週間ほどホームステイしていた女性。あの時は将
来の夢を膨らませて、アメリカに留学に来るその下見であった。
建築家になるというのが夢で、すでにどこの学校と目星を付けてきた。

2年ほどして再びアメリカを訪れ、ロサンゼルスに範囲を絞らず、サン・フ
ランシスコも視野に入れたいとの希望であった。

しかし彼女は京都の大学に行き(建築専攻ではない)、一年間そこで学んだ
が、今度は看護士を目指すと言い、その大学を辞めたという報告であった。
そしてまた東京の大学を受けなおすということらしい。全く異業種の世界へ
と進もうというのである。

ボクは彼女の将来に対する態度が決して移り気とは思えない。
返っていつも、真剣に将来を見据えていると思う。真剣に取り組んでいるか
らこそ、変更する必要があるのだ。

ビジネスの世界でもそうだと思うが、猫の目のように変わって行くのは当た
り前のことなのだ。
「こだわり」という言葉が頻繁に用いられている今日この頃、とても必要な
ことだと思うと同時に、「こだわり」続けないことも必要だと思う。
「こだわり」を捨てて、勇気ある修正は評価されるべきことなのだ。
まだ20才の人生、まだまだこれから思いもかけないことが起こってくる。

勇気ある選択と決断を心からお祝いすると同時に、じっくりと先を見据え、
彼女に与えられている賜物を生かしながら、喜びを持って進まれる道が備え
られる事を願って止まない。

   「人の歩みは主によって定められる。主はその行く道を喜ばれる。」
                                  聖書(詩篇37:23)

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