Friday, January 20, 2006

人を育てる

いとこの一人娘の誕生日と婚約発表をかねたサプライズ・パーティーに行ってきた。
彼女の生まれたときから知っている。もう婚約、そして結婚とは!
光陰矢のごとし、ボクの頭も真っ白、毛も薄くなってきた。さもあらん、彼女が生まれてはや27年も経っているのだ。

一人娘だが、人を育てると言うのは一つの事業を運営するのに匹敵する。
徹底的に愛し、受け入れ、時には優しく、時には厳しく躾ける。
反抗期にも親は寛容な心で受け入れ、忍耐を持ってただ待つ。
子供の喜びも悲しみも親は共有する。しかし子供が何を考え、外でどんな行動をしているかわからない。でも親は子を信じ、愛し続ける。

ボクは牧師になって一度に大勢の子供や兄弟姉妹が出来た。
彼らを育てるのが牧師の役目だ。まったく忍耐の要することだ。
エネルギーがいくらあっても足りない。
自分の実の子供や兄弟だと何でも言えるし、時にはスパンクのような体罰も与えることが出来る。教会員にはそうは行かない。
好き勝手なことは言われるが、言い返せない。ここが実の親子兄弟と違うところだ。
人を育てるのは並大抵のことでは出来ない。

こんな親の、牧師の苦労、一寸でも分かってくれる人に出会うと、涙の出るくらい嬉しいものだ。
一人娘が嫁ぐ日も真近い。今父親は複雑な心境らしい。チラッと漏らしていた。

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