Tuesday, January 17, 2006

ビジネスと聖書 

「何事でも自分にしてもらいたいことは、他の人にもそのようにしなさい」(マタイ7:12)
これは黄金率(ゴールデンルール)として世界中の人々に愛される聖書の一句です。

この聖句を実践し多くの人から喜ばれたと言う事業家がいます。

世のビジネスの根本はこの句から説明できると思います。日本でも起業家にクリスチャンが多いのも聖書の主張の一つ、「他利」主義が生きているからではないでしょうか。

最近読んでいる本に『幸せレッスン』がありますが、著者は熱心なクリスチャンで、ホーリネス教会の説教をも担当する「勧士」と言う奉仕職にあり、かつ、広島で最も大きい福祉事業IGLを起こしその理事長の重職をも果たしています。

この『幸せレッスン』の中に特に心引かれるのは、他利主義に徹している点です。

著者は貧しい牧師の家に生まれ、父母の伝道の辛酸をなめる様な生涯を見て育ち、この両親の他利主義を社会で実践してみようと決心します。まず初めに幼児教育の急務を実行し、ついには7つの保育園と幼稚園を作り、特別養護老人ホーム、その他30以上の関連事業を起こされています。この著者にその起業の誕生から育成までがいかんなく語られ、読む者に心迫る感動を与えてくれます。

私は書くも聖書を実践し成功した日本人をこの時代に見出せることを神に感謝しないではおられません。
この著者こそ聖書のゴールデンルールを我々の目前にパノラマのように明らかに示し、教え諭してくれます。このような本を私は他に知りません。

空論空理、机上の空論のビジネス論を言う人は多いが、他利(マタイ7:12)を現実に生身を持って、ビジネスに生かしたこの人物に感動しない人はいないでしょう。私たちも「他の人にもそのようにしなさい」を持ってビジネスに進みたいものです。

中野雄一郎(国際巡回伝道者、JTJ宣教神学校国際学長)


注:『教会ら始める幸せレッスン—あなたの人生が、虹色に変わる瞬間』永見憲吾著 A5判 出版社:ザメディアジョン 価格:1,600円

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