Sunday, May 22, 2005

家事歴33年の専業主婦

「聞くは一時の恥じ、聞かぬは末代の恥」、と言われている。

うちの奥さん、このことわざ全く知らないらしい。 

彼女はとにかく聞きまくる。
 
彼女の専門は「家事」だ。 すでに33年やっているいわばその道のプロだ。

ところがその「家事」というのがどうも苦手らしい。 

とりわけ料理に関しては、自慢しても良いほど苦手らしい。 それでも結婚してレパートリーが随分と増えた。

日本から料理に少しセンスがある青年が寄宿している。 

彼だって見よう見真似で別にプロでもなんでもないが、センスはあるらしく味付けも良い。 家内とは30も年が離れている。

家事歴33年の専業主婦が、20代の青年(学生)に味付けの事や、料理をどのようにしたら良いか、しょっちゅう聞いている。 

ちっとも恥ずかしいとも何とも思っていないから返って可愛い。 堂々とさえしている。

ここまで徹底して聞けると言うのは、尊敬に値する。

かく言うボクも、時々味付けの仕上げを頼まれる。

家内はそれを喜んでいる。 

見上げた人だ。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

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