Friday, May 13, 2005

家族の一員

犬は正直だ。

自分のボスと本当に愛して呉れている者とをちゃんと心得ている。

私は犬が大好きだが、決してスポイルさせないようにして来た積りだ。

家には絶対入れない。雨が降って来てずぶ濡れになっても中にいれない。

体も拭かない。でも私なりに可愛がり愛している。 

家族の一員と思っている。

しかし犬は人間ではない。犬は犬、あくまでも動物として扱わないと何かあった時、犬が可哀相だ。 

スポイルされた犬は自立できないのだ。

ところが娘の犬に対する扱い方は違う。 

一緒に住んでいないにもかかわらず、娘が来るとまるで気が狂ったのではないかと思うほど、はしゃぎ回る。 

娘が椅子に座ると膝の上に乗っかる。 

家には入れる、ソファに一緒に寝る。 娘の行くところ便所にだって付いて行く。

しかしボクの一言の方が犬には強烈らしい。

「外に出なさい」と言えば例え娘と一緒にいても言うことを聞く。

家内や娘が外に出なさいと言っても出ない。

犬はボスが誰だかわきまえている。

娘には心底甘えている。 何をしても叱られないからだ。

両方あっても良いと思う。 それで犬は案外ハッピーなのだ。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

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