Monday, March 14, 2005

死とは

昨日、息子さんから電話があり、お母さんの容態がおかしい、どうしたら良いのか分からないとの報に接し、とにかく救急車をすぐに呼びなさい、とメッセージを残し急いでその家に行った。すでに救急車が去って、警官が二人残っていた。

家族の方が家で亡くなられると、まず救急車を呼ぶ。救急車はどういう訳か必ず消防車が一緒に来る。彼らが死を確認する。警官も一緒に来るので、すぐに警官が検死官に連絡してサインを貰わないと次に進めない。サインを貰うか、或いは電話でOKが出ると、すぐに葬儀屋に連絡する。OKが出ない限り葬儀屋には連絡できない。

その死が病死か自然死かを確認しなければ、もしかしたら犯罪に関わっておれば大変な事になるから、必ず上記の手続きを取らねばならない。OKが出たら葬儀屋に連絡するとすぐに来てくれ、州に提出する書類を作成してくれ、遺体を運んで行ってくれる。あっという間だ。

死とは荘厳な瞬間だが、手続きは実に手早く手短に済んでしまう。なんだか呆気ない。あとはポカーッと気の抜けたときが暫く続くのだろう。そのうち、そんな事も忘れて、普通の生活に戻ってゆく。人生はなんだかその繰り返しのようでもある。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

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