Thursday, March 03, 2005

情熱と工夫

牧師の独り言: 「情熱と工夫」

レストランで働いておられるご婦人から聞いた話。 国籍や人種によってチップの額が随分と違うらしい。先ずチップの仕組みだが、食事時にサーブしたウェイトレス全員でチップ全部を等分するやり方と、受け持ったテーブルに置かれたチップは全額その担当者がいただく、という仕組みがあるとの事。アメリカのレストランでは後者が多いので、俄然張り切って思いッ切り笑顔を振りまき、愛想良くサーブし、気持ちよくお客様に楽しんでいただくように努める。

その結果がチップの額に現れてくる。 生活が掛かっているから必死に働く。因みに一番多く置いてくれるのは白人だそうで、日本人はというと、どうも・・・いまいちらしい。中にはチップ制度を知らないで置かない人もいるとか。 ヒスパニック、黒人、韓国、中国、日本と人種により反応も様々。

教会も我が事のように考えさせられる話だ。 教会は素晴らしい、最高のものを提供出来るところの筈。 それをどのように提供させていただくかが問題。余り工夫しないで惰性でやってゆくのか、伝統を重んじたやり方が良いのか、知恵を用いて現代風にアレンジした方が良いのか様々だが、要はお客様に美味しく楽しく気持ちよく召し上がっていただくのと同じように、教会の外の人には細心の注意を払いながら、何を求めておられるのか、どのように提供できるのか、工夫と努力をする必要はあるという事だ。 

いくらこちらに情熱があっても、事が巧く伝わらないと悶々とするばかり。 牧師も苦労しながら、日夜祈り、頭を抱えている、時には胃を痛くしながら・・・。


安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)

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