歯をガ−ガ−
6ヶ月ぶりで歯のクリーニングをして来た。アメリカでは患者の事を”patient”と呼ぶ。
歯をガ−ガ−やられながら、なぜ”patient”と呼ぶのか分かった。これには「我慢」とか「忍耐」とか言う意味がある。あの音を聞いただけで、泣き出す子供もいる位、気味の悪い音である。あれを治療中ずっと辛抱せねばならない。それに休みなしに歯から歯へと治療の手が続くものだから、顎が痛くなってくる。
口をあけたまま5分から10分我慢しなければならない。中には歯が沁みて飛び上がるほど痛いのがある。涙が出てくる。声も出せないで我慢する。それに近頃呼吸困難に悩まされる。口をあけたまま、ガーガ−やられっぱなし、唾液や水を吸い取る助手がいて、口の中にプラスチック製の異物を入れられる、口臭を悟られまいとして、息を殺す。
こんな事やられてたら息も出来ない。そのうち口から息をして良いのか鼻からしてよいのやら、訳が分からなくなってきて息が苦しくて堪らない。
忍耐が必要なのだ。だから”patient”と呼ぶのだ。
日本語の”患者”よりまぁいいか。患ってないのに”患者さん”とは呼ばれたくない!!
安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)
過去の「牧師の独り言」を読む
サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会のWebサイトに戻る。
0 Comments:
Post a Comment
<< Home