Friday, September 08, 2006

食べ物に手が・・・

山に来て断食祈祷するのは、日ごろ祈り足りない好い加減牧師が、祈り不足
を補う 応急措置のような感じがしないでもない。
断食といっても完全なものはボクには出来ない。ボクは毎日、血液サラサラ
促進のために81mgのベイビー・アスピリンを飲まなくてはならないし、
血圧降下剤も飲んでいるので、朝何かお腹に入れなければならない。
オートミール一袋とバナナ一本、 一日の食事は朝の一回、たったそれだけ
の量だが、何故か空腹感はない。

何しろ全くの山の中、澄み切った真っ青な空、ガンガン照りつける太陽、
時たま吹いてくるそよ風、鳥のさえずり・・・、そんな自然の中にいると
身も心も洗い清められた感じで、空腹感がないのも不思議ではない。

ところがだ・・・、山を降りた途端、その空腹感がどっと押し寄せてくる。
不思議だなぁ、と同行者全員の感想。
世俗的匂いがムンムンとしてくると、すぐ世俗世界に戻ってしまう意志の
弱さに愕然としてくる。

何とかあの山での経験を少しでも持続してゆきたいと思っているが、3日位
でどうも駄目になりそうな予感がしてくる。

コンピューターの前には山に行く前の食べ残しの煎餅がある。
手を出そうか、捨てようか、葛藤している自分が情けない。

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