Tuesday, January 24, 2006

毒が薬に

むかし、まだボクが血気盛んで仕事をバリバリ(?)やっていた頃のこと、口の悪い親友と世の巷を夜な夜な闊歩していた。

ある時、バーに入ると隣に化粧の濃い(大概彼女らは濃い化粧をしているが)女性が横に座るや否や、「お前臭いから向こうへ行ってくれ!!」
とその友人がのたもうた。
一瞬ボクはビクッとした。「アラッ、すぐに慣れるわよ」と彼女シレーッと言い放った。
「そうか、慣れるか。ほんならしゃーないなー、そこにおってもええわ。」
天晴れな女性の返答。あそこで腹を立て、席を立ったら、プロとしての面子が立たない。
二人とも毒舌に対して免疫があったのだろう。致命傷にならずに済んだ。

その後、彼女はその仕事を止めて、教会に行きだしてクリスチャンになった。
30年以上経っている今もなお、3人とも親交がある。

彼の毒舌には報いがあったという訳だ。
彼の言葉にはあるいは「毒」があったかもしれない。その「毒」を見事に制した彼女。
その事によって彼は彼女を認め、毒が薬に変わった。

皆さんは滅多に使わないほうが宜しい。致命傷を受けて立ち上がれなくなるかも知れないから。

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