Thursday, September 08, 2005

16年目の約束

16年目に約束が果たされた。

1989年に始めて腹部の手術をしたときのことだ。 

ICUで意識朦朧としていた時、友人が見舞いに来てくれた。

物も喋る事が出来なかった状態だったが、かすかに彼が見舞いとして持ってきた<寿司折り>が目に入った。

ICUに寿司なんて食べれる訳がないのに!! 

こちらは口から2本も管を通し、色々な所に管がワンサとついていて、まるで植物人間の状態なのに、寿司とは。

それ以来、事ある度にこの事を話題にしてきた。 「寿司を見せるだけとは何事か」「わかった、わかった、寿司をご馳走するよ」と16年間言い続けていたにもかかわらず、実現しなかった。

今回退院後彼はその約束を遂に果たし、物凄い量の寿司を持ってきた。

2日にわたって4人で食べた。 堪能した。

彼の誠実さを噛み締めながら・・・、美味しくいただいた。

彼も肩の荷が降りたことだろう、もうしつこく言われなくて。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home