Wednesday, September 24, 2008

ダシ

外出するとき、必ず家内はボクに聞く、「ねぇ、何を着ていったらいい?」
普通は反対だろうが。
主人のワイシャツから、靴下、背広、ネクタイ、と奥さんがとやかく煩いが、
うちはずっと、家内が聞く。いつもボクは生返事だ。
そのうちなにか引っ張り出してきて、「これなんかどう? 合う?」
「ズボンでいいかしら、スカートはかなきゃ駄目?」
ボクが「それがいいよ」と言うまで決めかねている。

結婚したとき家内の料理のレパートリーはホンのわずかだった。
近頃は嫌に料理に凝ってか、色々と出るようになった。
試作品が多く、いつも「どう?」って聞かれる。
面倒くさいから、「まあ、いけるんじゃない」と言う。

しかし、家内の味噌汁だけはうまい。外のどんな高級な和食レストランの
味噌汁より、ずっとうまい。
別にこだわってやっている訳じゃないのだろうが、ダシは必ず雑魚を使う。
何と言っても料理はダシが勝負。
ラーメン店などダシの美味くないところは、損したような気がする。

料理上手はダシ上手。家内の味噌汁も年季が入ってきたのだろう。

人間の味わいも、経験と言うダシが上手く出ているからこそだ。

「主の恵みふかきことを味わい知れ、主に寄り頼む人はさいわいである。」
詩篇34:8

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