Wednesday, June 13, 2007

規則が平和を作り出す

何事にルールがある。
「ルールは破られるためにある」、なんて若い頃は無茶なことを言っていた、
しかしそんなことが通用する年ではない。

ここに移ってきてから2ヶ月を過ぎようとしている。
ここはゲートで仕切られているコミュニティーで、そこには町内会ごとき
世話人会があって、世話人が寄り集まって色々取り決めをしている。
一昨日突然4名の人達がゾロゾロとやってきた。なんだか緊張した面持ち。
丁度集会を始めたばかりで歌を歌っていた。
「うるさいので近所が迷惑している」といわれるのかと、チョット身構えた。

ところがその日に取り付けたばかりのアンテナを取り外せとのたもうたのだ。
どうも外観を損ねる行為に当たるらしい。
日本語放送専門(NHK)のテレビ番組を見るのに、特別の受信機とアンテナが
要るのだ。そのアンテナの位置がだめらしい。
外から見えてはならない、建物に傷をつけてはならない、との仰せ。
厄介なことだ。
しかし、家の価値と安全を保つためには厳しい規制が必要なのだ。

アメリカはコミュニティーを大切にしている社会だ。
例えば、中流家庭が(上流でもいいが、ボクにはピンと来ないので)立ち並
ぶ家々の地域の中で、一軒だけ前庭の手入れが全く行き届いてなく、草ぼう
ぼうだと、その地域全体に影響を及ぼし、家の価値が下がるので、皆さんは
非常に気を遣いながら、手入れしている。
夜遅くまで騒音を立てていると、すぐに警官が飛んでくる。下手に警官の言
うことを聞かなかったり、抗議しようものなら、すぐに手錠をはめられる社 会
がアメリカだ。

そんなことで、ここにそんなルールがあるとは露知らず、大い に困惑した。
しかしルールはルール、これは俺の家だ!! とは言えない。
協力しないとどんなことが起こるか分からない、日本と違って厳しい社会の
アメリカ、素直に言うことを聞くしかない。

今日早速新しいトライポッドのアンテナを取り付けた。
余分な費用が掛かったが、これが社会のルールなのだ。
これで平和が保てると言うもの。
自由と言うのは、ルールの中にあってこそ自由なのだと言うことを改めて学
ばされた。

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