Wednesday, November 01, 2006

着違い

日本旅行中、一組の結婚式の司式をさせていただいた。
嬉しかったと言うか、初めての経験だったのは、式の流れを総指揮させて
いただけたことだ。今までだと大概はウェディング・コーディネーターのような
方がいて、その方の言うとおり司式だけをやればよいのだろうが、何から何
まで指示させていただけたのは、多分これが最初で最後かも知れない。

別に変わった事をやった訳でもなんでもないが、柔軟性を持って楽しくさせ
ていただいた。

ところが誰も気がつかないハプニングが起こっていた。
実は礼服に代わる背広を用意していたのが、その朝、慌てていたのだろう、
同じ色のスポーツ・ジャケットを着て行ったのに気がついたのは、式の始ま
る5分前。
何気なくボタンをかけた時、アレッ!? 感触が違う。
ややや~ッ、よく見ると、ナント金ボタン。
ヤバイ!! と思って、反射的にあたりを見まわしボクの体形に合った人がい
ないか確認。
残念ながら皆さん細型のスマートな方ばかり。
エ~イ、こうなったらやるっきゃない。覚悟を決めて最後まで知らぬ顔の
権べぇさんを決め込んだ。

翌日、礼拝中に白状したら、ナントどなたも気がついていなかったと言うで
はないか。
それもその筈、皆さんが見ておられるのは、新郎新婦と可愛いフラーガール
リング・ボーイなのだから。

あ~、良かった、と思う気持ちと、誰も見てくれてなかったと言う気持ちが
複雑に交差した日だった。


「彼らが目をあげると、イエスのほかには、だれも見えなかった。」
                                マタイ17:8

何処を向いててもその人の自由だろうが、イエス・キリストからだけは目を離
さないでおきたいと、自戒した。

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