Tuesday, August 22, 2006

スープに手を突っ込む

またまたレストランの話で申し訳ない。
よほど食い気の盛んな奴とお思いでしょうが、食い気は人間の欲望でもあり、
ごくごく自然のことでありますゆえ、お聞き下さい。

いやね、今日学生時代の友人と久しぶりに飯を食いに行ったのです。
「エビしかないでぇ、その店」と彼が言うとおり、エビスープとパン、エビ
とパスタ、エビとご飯、この3種類だけ。
で、彼もボクもエビスープとパンをオーダーした。
大きなかご一杯にパンが乗っていて、ラーメン用のどんぶりより一回り大き
な白い容器の中にエビの入ったスープを、でんと置いていった。
ビニールのよだれ掛けと大きな紙のナプキンが2枚、取り皿一つ、市販のお
手拭が添えてある。

スプーンも、フォークもお箸も何もない、手で食べろと言うのだろう。
あたりをキョロキョロ見渡しても同じものを食べている人達がいない。
仕方がないから、パンを千切ってスープに浸して食べる。
熱いスープに手を突っ込んでエビを取り出して、殻を剥いて食べる。
それを繰り返しているうちに、なるほど、このようにして食べるのが、本式
なのだという事が判ってきた。パン一杯にスープを沁み込ませて、食べる味
は何ともいえない美味しさだ。何処かで味わった事がある味だ? と暫く深い
追憶 に耽る。
もしかしたら、ニューオーリンズで食ったザリガニに似ている。
そういえばスープにはニンニクと強い香辛料が一杯入っている。
Cajunの味だ。 黒人の人たちもかなり来ていた。

手で食べるのはインドやバングラディッシュでだとばかり思っていた。

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