フリーウェイ
フリーウェイを走っていると、人の親切さ、凶暴さ、性急さが目に付く。
やたらとレーン(車線)を変える人、人に追い越されるのを極端に嫌う人、怒鳴りまくる人、絶対に自分の前には車を入れさせない人、親切に入れてくれる人、中指を立てて怒りの表情をする人、等など。
今朝もフリーウェイを走っていると、お隣りを走っている車の助手席の人がボクの車の後ろを指差しながら、何かさかんにジェスチャーをしている。 咄嗟に不吉な予感がする。
フラットタイヤ? 火を噴いている? 部品が取れそうになっている?
ヒョイとバックミラーを見ると、ガソリンを入れる蓋がブラブラ、ボカッと口が開いたまま。さては先ほどガソリンを入れた時に蓋を閉め忘れたか。
親切さに、「ありがとう!!」と思わず手を振る。
怖い目にあったことがある。
一度はいきなりボクの車の前に入ってきて、ブレーキを掛けられた。すんでのところでぶつかる所だった。
ある夕方近くのこと、前を走っているヴァンがいきなり左にそれた。
するとどうだ、フリーウェイのど真ん中に車が止まっているではないか!!
ちょっと距離があったがギリギリのところで私は右にそれた。 間一髪、危なかった。
約500メートルほど走って後ろを見た。 あの止まっている車に他車がぶっつかった。
ドカーンという音と真っ赤な火柱がフリーの幅一杯に広がっているのが、ミラー越しに見えた。 何てことだ。 恐ろしさの余り暫く動悸が収まらなかった。
フリーウェイを走っていると危険な目に四六時中あう。注意深く走るに越した事はないが、車の点検も良くしておかないと止まったら悲惨な事故につながる。
事故を避けるにはやはり、譲り合いのマナーと、ディフェンシブ(防御的)運転に徹して行かなければならないと思った。
無事故の日が何日も続くとホッとする。
安藤秀世(サウスベイジャパニーズクリスチャンフェローシップ教会牧師)
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