Monday, December 08, 2008

被害者は誰だ

昨日のこと、オレゴン州にいる娘から電話があった。
次男が体調を崩して職場から家に帰ったので、様子を見てほしい。
何だか様子がおかしい、という。
電話しても、ぜんぜん返事がないと言うことだった。
すぐに次男に電話するが、留守電で繋がらない。
家内に話したら、すぐに行こうという。じゃ、行くかという段になって、
住所が分らないことに気が付いた。
家内は一度行ったことがあるが、場所は覚えてない。
僕は一度もアパートに行ったことがない。
もう一度娘に電話するが、住所は知らないと言う。
長男に電話するが、彼も行った事はあるが住所は知らないという。

何と情けない親だ。
子供の住所を知らない。
いつも電話で話すし、用があれば向こうから来てくれる。
いつでも会える、連絡できるとたかをくくっていた。
さあ、困った。

こう言う時には最悪の事態を予想するものだ。
一人苦しみながら、生死をさ迷っているかも知れない。
母親にとっては胸が張り裂ける思いであろう。
今日で3日になるというのだ。
家内は一生懸命祈っている。僕はといえば、この場に及んでも、大丈夫
だろうと楽観視している。現実から目を背けているような卑怯な親父。

しばらくすると次男から電話があった。
家内がボクから電話をひったくる。
もう大丈夫との事。職場で食べ物に当って、アレルギーが出た、それも
相当ひどいものだったらしい。
顔がお月さんのように膨らみ、体中かゆみで悩まされたとか。
「もう仕事してるよ」だって。
なんという奴だ。
兄貴や姉さんに電話して、緊急性を訴えておいて、その後のファローが
まったくない。家族中が心配しているというのに!
みんなが振り回された日であった。

お陰で、今日は家内の誕生日だったこと、みんなすっかり忘れてしまった。
一番の被害者は誰だ。

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