かけ違い人生

よくレストランなんかで待ち合わせをする。
ボクはしつこい位場所と時間を再確認しなければ収まらないタチだ。

まだ現役で仕事をしていた時、大学の友人と久しぶりに飯を食おうと約束、
楽しみにそそくさと仕事もそこそこにして出掛けた。
ところが待てど暮らせど、一向にやってこない。
今の様に便利な携帯がなかった時代。むかむか腹が立って帰ってしまった事
がある。相手の彼も同様、余りボクが来ないものだから、腹を立てて帰って
しまったという言う始末。
何のことはない、場所をお互いに間違っていて、いや正確には片方だが、
とうとう会えず仕舞い。

すれ違い、行き違い、勘違い、多々ある。
多々ある中でボタンのかけ違いのような人生は歩みたくない。
有るべき所にある、行くべき所に行く、見定めるところをしっかりと見つめて
歩みたい。
こんな事をひょっと、今晩友人と食事を共にする道すがら、思った。