Monday, April 03, 2006

国際的ズッコケ

ズッコケで思い出したのが、大事な本番で国際的なズッコケを経験した事。
そう、今からもう20年位前になるだろうか、ロサンゼルス市と名古屋市
姉妹都市を祝う晩餐会が、800人ほどのゲストを招き市内有名ホテルで持
たれた。
映画にもなった「将軍」を書いた作家や、LA市会議員や経済界のCEO達、
名古屋市からもお偉いさんが沢山見えられていた。

そこで恒例の日米国家の斉唱がある。それまで何度もその様な行事に駆り
出されていたので、今回もお声がかかり日本の国歌を日本語で、アメリカ
国歌を英語で歌うのである。

Oh, Say can you see ・・・・・と歌い始め、最後のクライマックス、
O say, does that star-spangled banner yet wave
O'er the land of the free and the home of the brave?

最後のbraveは3拍ほど伸ばして終わる。
ところがbraveを「free」といってしまって、しまった!!と思ったが、
もう後の祭り、途中で直すわけには行かない。3拍が一時間くらいに感じ、
終わったとたん、冷や汗がたら~~っと、背中一杯に流れ落ち、コソコソ
と何ともいえない敗北感と悲しさ、いや、屈辱感で家路を急いで布団に
もぐりこんだ。

あれからそう20年以上は経っているだろうか、お声がぴたりと掛からなく
なってしまったのは言うまでもない。
それ以来、晴れがましい舞台に立つことは無くなってホッとしているが
思い出すたびに未だに冷や汗はかき続けている。

ボクのズッコケ・トラウマであります。
暗譜して歌うのに未だに自信がないのは、それが原因している。

人は間違いを犯す、しかしそれを赦すは神だ。

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